歴史

二株山永昌院は慶安元年(1648年)に雲岫林公大和尚が開基となり創建された曹洞宗のお寺です。
元は万松寺(大須)の塔頭寺院として創建されました。
塔頭寺院とは、住持の死後、弟子が遺徳を募ってその塔のほとり、あるいは同じ敷地内に建てられた小院のことを言います。
本尊は「阿弥陀如来」です。
当時は大須にありましたが、太平洋戦争(1941年)で全て焼けてしまい、この地に移されて現在に至っています。現在の住職は第16世になります。

 

 

本尊「弥陀如来」

無限の寿命を持つことから無量寿如来ともいいます。また、阿弥陀如来も、悟りを開くまでは修行僧の

1人でした。修行僧は「菩薩」と呼ばれ、悟りを開く前の阿弥陀如来は法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)と呼ばれています。

限りない光(智慧)と限りない命を持って人々を救い続けるとされており、西方極楽浄土の教主です。四十八願(しじゅうはちがん)という誓いを立て、この四十八個の誓いを実現すべく悟りを開き、自ら困苦から解放された世界(浄土)を築き上げました。
こうして法蔵菩薩は阿弥陀如来となり、阿弥陀如来が住む世界は極楽浄土(ごくらくじょうど)と呼ばれました。阿弥陀如来は、法蔵菩薩時代に誓った四十八個の誓いを達成すべく極楽浄土で常に人々を救うために尽力しています。
阿弥陀三尊として聖観音と勢至菩薩と並ぶ姿が多いです。さらに二十五菩薩を従え、雲に乗って往生者を迎えにやってくるといわれています。そのほか来迎の様子をあらわす場合もあります。

「阿弥陀如来」御利益

極楽往生、現世安穏のご利益があります。また、戌・亥年生まれ守り本尊です。